Kawana Satoyama Ranger tai

2004/5/2
片瀬少年少女探検隊向け観察会下見を行いました


レンジャー隊活動写真は Work Photo Gallery から
What's 片瀬少年少女探検隊

「こどもエコクラブ」ってご存じですか?
環境省が子どもの環境教育を進めようと企画したもので、拠点を各地区の公民館等におき、活動を続ける団体のことです。
詳しいことは環境省の「こどもエコクラブ」のページから

片瀬少年少女探検隊もその一つ。
サポートしているのは「八ヶ岳の愉快な仲間たち」という楽しげなメンバーの方々です。

レンジャー隊では毎年のように探検隊の依頼を受け、川名清水谷戸の観察会を請け負っています。

そして、今年も・・・

ということで、活動の前には必ず下見!

早速下見のご報告をいたします。

当日の動きについて

9時30分に集合して、清水谷戸まで班別に移動。
午前中はベースキャンプ(我らの畑です)を中心にレンジャー隊隊員が谷戸を案内します。
昼食後は目的別コース(4コース)に別れて、谷戸での時間を満喫してもらいます。

「洞窟探検」「ザリガニ釣り」「竹鉄砲」「谷戸冒険」の4コースが決定

コースは全部で4つ。
自分たちの好きなコースに別れて行動します。
どのコースも谷戸の楽しさを満喫できること請け合い!
と言うことは・・ 4年続けて来なくちゃいけないね! うん、是非来てね〜!

「洞窟探検コース」は文字通り谷戸の洞窟巡り。
谷戸には奈良時代の横穴古墳が沢山あります。
その中でも一番身近にある古墳を筆頭に、食料貯蔵の為に作られたような洞窟や通り抜けられる洞窟等々、楽しさいっぱい!

毎年の事ですが、このコースは希望者続出。満員御礼ってな感じのコースです。

「ザリガニ釣り」コースは文字通りザリガニを釣ります。

谷戸はアメリカザリガニの宝庫(ってあまり褒められたことではないですが・・)。
アメリカザリガニは大船にあったという農業研究所が昭和初期に移入。それが逃げ出して広まったと言うことです。(八城父談)

だから全国一早くからアメリカザリガニがいたわけで、八城@事務局なんぞはこどもの頃からアメリカザリガニは土着のもののように親しんでいました・・

まあ、そんなことは置いといて

スルメを材料にバシバシ釣ります!
こどもにとって釣れるという快感は何物にも代え難いものですよね。やっぱり。

「竹鉄砲」は少々頭脳的〜(って事務局が担当だからひいき目か!)

竹と言ってもアズマネザサを利用します。
どうもアズマネザサは嫌われ者で、ついつい「刈ってしまえ!」という存在にしかなり得ない感じがしますが、実はこどもの良きパートナーなのです。

事務局が幼少の頃は殆どの遊びをこのアズマネザサに依存していたくらいなのです。
釣りの竿、弓矢遊び、チャンバラの件、竹鉄砲、そして野良作業自のお弁当のお箸(これはレンジャー隊でも継承しています)
なんと言っても「いくら切っても怒られない」というのがこの上なくありがたい材料ですよね。

そのアズマネザサを使って竹鉄砲を作ります。
「パーン」「ポン」という軽快な音とともに弾となるティッシュペーパーが飛んだときの楽しさは格別です。

また作るのもなかなか大変で、征服感も味わえます。
まあ、出来なくともマイスター@事務局八城が全面協力をする予定。絶対自分で作れます!

「谷戸冒険」は谷戸のなかでも「チャレンジ精神」をたきつける様な場所を探検します。

ということは・・ そうです、崖登りに崖くだり。
やっぱり谷戸といえば「崖」ですよね、崖。

当初コース名は「谷戸サバイバルコース」なんていうものに決まりかけたんですが、こうコース名を見たレンジャー隊のリーダーがどんな行動を取るか想像しただけでも恐ろしく、行動を抑制する意味を込め「谷戸探検」コースとしてみました。(^^;

ちなみに崖登りや崖下り時に手をつかないか、5回未満で完了してしまったような強者には「マイスター」の称号を与えちゃおうと思います。
でも、正直いって手強いぞ〜!
あまり「お手つき」にこだわると頭からゴロゴロなんていうこともありうるのでご注意を。

さてさて、下見のご報告の前に・・

なんとレンジャー隊のリーダーは1名のみの参加!
こら!ちゃんと下見はしなきゃダメだぞ!
子どもたちを預かるうえは下見は絶対必要です。これからでも間に合いますので下見はしてください。

そして下見のご報告

少々肌寒い中、下見を行いました。同行したのは事務局2名とリーダーこずえチャン、探検隊側では「愉快な仲間たち」5名、そして探検隊ジュニアリーダーの中学生1名です。

まず確認すべきは危険か所。

この点では前谷戸の奥にある巨大な倒木が注意その1。
この倒木、以前に事務局が見つけ、市の方に「撤去しましょうか?」と言ったところ「あぶなので業者にやらせます」といって頂いた経緯のある倒木です。
現状では多少落ち着いた状態になったものの未だに倒木の下を歩く事になるのです。
実際問題としては1年くらいこのままでも大丈夫でしょうが、「業者が掛かってこれだけ?」というのが正直な感想です。
「現状大丈夫」と言うことを「愉快な仲間たち」メンバーに理解してもらいました。

なにせ洞窟探検のコースではここの下を通らないと洞窟に到達出来ないのですから、安全かどうかの見極めは慎重にそして念入りに(っていっても目視だけですが)行いました。
(※ う〜ん、事務局としてはやはり切ってしまいたいなぁ、そして地面にねかせておきたいなぁ。新林の谷戸探検でも秋以降にはここを通る可能性もあるわけですし・・)

崖の状態は思っていたより大丈夫。
この程度であれば探検本番でも使えるでしょう。

生物面での恐怖、ハチについては、その姿をあまり見かけませんでした。まだまだ春先なので大きな巣にはなっていないのでたぶん大丈夫でしょう。
でも、注意は必要ですね。
「木化け」の術を子どもたちには伝授しようと思います。

※木化けの術は、本当に効果絶大!動かないとハチはウソのように刺すことはありません。身体に止まっても刺さないのです。事務局はこの方法で実際に3回も子どもたちをハチから守ったのですよ〜。1例はなんと!オオスズメバチの巣の入り口付近に足を「ドン!」と着いてしまった例も、数分間じ〜っとしていたことで刺されずにすんだのです。最初は攻撃準備をしていたオオスズメバチも次第に日頃の行動に戻り・・その後そう〜っと足を戻して無事退散。
「動くな!」といった事務局も多少不安がありましたが(ゴメン!)、ウソのように効果絶大でした!

下見メンバー揃って崖登り崖下り

やはり下見は実際と同じ事をしてこそ下見。
当然の事のように崖を登って降りました。
さすがに崖はハードですねぇ。
でも、ハードだからこそやり遂げた時の興奮もひとしお。
途中のカラスザンショウには気を付けましょう」がチェックポイントかな。

竹鉄砲試作

教えるにはまず自分が出来なければね!
とうことでみんなで作ってみました。
作ってみるとなかなか難しいようです(^^;

でもマイスター@事務局八城のアドバイスの元みんな完成。
そして飛ばすことも出来るようになりました。(ホッ)

それにしてもこの作業中の静かだった事。みんな夢中で言葉を発することがありません。
黙々と作業をしているのには「いや〜みんなこどもですなあ」な〜んて思っちゃいました。

そうそう、竹鉄砲は飛ばすのにも多少テクニックが必要です。
ティッシュの湿らし加減や突く速度等々。

初心はの皆さんは弾をつまらせて困っていました・・(^^;
仕方がないのでマイスター登場。他の長いネザサを使って取り除いたり、ダメな場合は最終手段で・・ 筒カット。
この竹鉄砲の良さはダメになったら切って修正が出来る点もあります。
多少短くなっても使えますからね。
この貴重な体験は本番当日にきっと役立つでしょうね。

という感じで・・

リーダー全員思いっきり谷戸の楽しさ満喫。
この楽しさこそが当日の子どもたちへのリードにつながるのです。
目一杯楽しんで、当日もガンガン楽しんで、探検隊を無事終了したいと思います。

最後に

当日は8時50分 川名通り町市民の家前集合です。みんなで揃って探検隊との集合場所北公園に向かいます。
レンジャー隊のリーダーおくれるでないぞ〜!!!



下見データ:

参加者:9名
内容:危険か所点検。竹鉄砲試作等々
昼食:各自持参のお弁当。なお、ベースキャンプに於いて新茶(生茶)をいれました。
   実にすがすがしいお味でありました。

レンジャー隊活動の写真は Work Photo Gallery から


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