Kawana Satoyama Ranger tai

2004/5/8
片瀬少年少女探検隊向け観察会報告


レンジャー隊活動写真は Work Photo Gallery から
元気いっぱい!片瀬少年少女探検隊

無事終了しました!

毎年の事ながら片瀬の探検隊隊員は自然好きが集まっているだけに
私たちも「がんばらなくっちゃ」なんてついつい考えてしまいます。
でも、谷戸の自然を満喫してもらうのには私なぞのお節介はかえってじゃま
でもお兄さんお姉さんなら話は別
まあ、結果的に「今のこどもも楽しい事には敏感さ」ということを改めて教えてくれるのも彼らなんですが・・

ということでご報告

午前中の部(田んぼ編)

各班に別れての観察会です

池奥の田んぼにおいては、ニホンアカガエルのオタマジャクシをまず観察。
田んぼにしてる場所でも水の無くなる可能性が高い場所にいるオタマジャクシを観察かたがら捕まえて、水の多い田んぼへ移動させました。

それと、少々難しいかとは思いましたが
種の多様性保持においての田んぼの重要性や、田んぼの減少とともにカエルが減っている事を説明しました。
あと、畦にシュレーゲルアオガエルが産卵している事を説明しました。
説明の時にシュレーゲルアオガエルの成体が出てきてくれて、とても実感の湧きやすい状況になりました。

もう一つの目玉と言えば洞窟

洞窟は子どもたちのヒーローですね。(って、人間じゃないけど)

知っていようがいまいが「古墳」ということに興奮してくれて、
必ず登って入って、中を覗こうとしてくれるのには本当に助かりました。(^^v

午後はコース別です!

洞窟探検コース

毎回そうなんですが、洞窟コースは大人気!
今回も大人数がこのコースを希望しました。

なお、今回の探検隊はものすごく体力があふれているようで・・・

2か所の洞窟を駆け足で制覇し、その後は崖登りと崖下りをして・・
と言う具合にとにかく次々と目標を変え制覇してゆきました。

これにはリーダーの方がばて気味のようでした。(^^;

こんなにも体力がある・・というか食いつきがいいのは
きっと新林小学校で谷戸探検を体験している子がかなりいるからではないか?
そんふうに思うと、ちょっぴりうれしくなっちゃいますね。

ザリガニコース

谷戸といえば「ザリガニ」

前日の仕事帰りに探検隊のスタッフがキオスクで買ってきた「高級・新鮮!?」なスルメを使ってのザリガニ釣りです。

場所は「谷戸のザリガニ池」と呼ばれる所。
ここは以前(97年)にボランティア団体「NICE」が企画した国際ワークキャンプに私たちの前身「川名清水谷戸を愛する会」が協力した際に、市の許可を得て掘った「くぼみ」がそのまま残って「ザリガニ池」となっているものです。
普段から親子連れがザリガニ釣りを楽しんでいます。

さて問題があります。
「私たちは『草や木をとらない』とこどもたちに教えています。ザリガニは捕っていいのでしょうか?」

全部捕ってくれてもいい・・
なんて思っていたりする私たちの思惑は鋭い子どもたちには矛盾をの感じることもあるでしょう

そこで今回は説明時に「ザリガニは帰化生物」ということを理解してもらうとともに、「今回は特別」ということを話しました。

中には矛盾を感じているこどももいたかもしれませんが、まあ、「分かってくれるとうれしいな」というところでしょうか。

そうそう、釣果はというと・・・
「佃煮に出来るほど釣れました」めでたしめでたし

谷戸冒険コース

今年の参加者はとても元気!それは上でも書きました・・

登ったとおもうとすぐに下ってみたり。
元気ににぎやかに谷戸を楽しんでくれました。

竹鉄砲(アズマネザサ鉄砲)

谷戸を始め緑地の嫌われ者といった感のあるアズマネザサ。
もともと刈られる対象であることからも「草木をとらない」から免除してもらうことで作る楽しさを満喫させてもらいました。

この企画、あまり人気がありません(^^;

でも、熱中する子は熱中しちゃうんです。
作り方を習えば何本も作って「パンパン」遊びます。

弾は「水に流れるティッシュ」。なかなか環境にも優しい感じでしょ?

ちなみに八城@事務局はシュレーゲルをさわった手でティッシュをちぎってかんで、弾にして・・・
子どもたちと一緒になってはしゃいでいたらお腹が痛くなってしまいました(**;
あいや〜、2時間もティッシュかんでりゃ当たり前か・・


今回の谷戸探検も子どもたちは楽しんでくれたようです。
この原体験が将来「自然を残そう」という力になってくれるのだと思います。
「八ヶ岳の愉快な仲間たち」のみなさんの活動は本当にありがたいことです。
これからも自然大好き子どもたちを育ててくださいね。
よろしくお願い致します

そして・・
来年も八城@事務局宛の年賀状に「今年の谷戸探検は○○日です。よろしく!」なんて妙なメッセージが書かれているんでしょう。
確かにめでたいことではありますが、少々「違う」気もしますがねぇ、トッシーさん!

以上報告でした

観察会データ:

参加者:45名
リーダー:7名
内容:午前中は谷戸全体の観察会、午後コース別観察(体験)

見聞きした生き物

昆虫:キチョウ、スジグロシロチョウ、コミスジ、ゴマダラチョウ、キアゲハ
   ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハ、シオヤトンボ、ギンヤンマ

鳥:ハシボソガラス、ハシブトガラス、スズメ、シジュウカラ、
  センダイムシクイ(声のみ)、ツバメ、イワツバメ、オオヨシキリ

両生類:シュレーゲルアオガエル、アマガエル、ニホンアカガエル(オタマジャクシ)

魚類:ブルーギル、ホトケドジョウ

レンジャー隊活動の写真は Work Photo Gallery から


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