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他のページに詳しく書かせていただきましたが、畑をBio-Top見本園にしちゃおうという話を押し進めているわけですが、話だけじゃあ進まないので、実際に少しずつ進めちゃっています。
もちろんそれ以外の通常ワークもしています。
さあさあ、見ていってくださいな。渡したいのワークを。
生け垣の整備
畑は道に面しています。前回の報告にもありましたように「人の土地イコール入って良い土地」という考えの人たちが多くなってしまった現在、入らないでほしいことを「目隠し」という方法で表現するのが生け垣です。
元々は「カントリー・ヘッジ(ジョン・T・ホワイト)サンリオ出版」というイギリスの生け垣作成方法をまねてみたいと思ったのですが、サンザシなんていう木はここにはないことだし、「きらわれものに光を!」という持ち前のひねくれ精神から、「曲げやすく、強い」という例の、谷戸の嫌われ者で生け垣の骨格を作ってみようと思い立ちました。
今回の嫌われ者はヤナギです。正確な種類はおいといて、刺せばそこから根がでるたくましさは天下一品。
こんなヤナギであれば、サンザシの様に根本を削り曲げるという手間も必要ないくらいしなやかですから、骨格作りにはもってこいではないかと無理矢理考えてみました。
採集方法はごく簡単。谷戸底に生えてしまったヤナギに登り小さめの枝を少しいただきました。この採集方法は楽しいらしく、学生も大喜びです。特に谷戸底にそびえ立つ木の上から見る景色は最高です。本当に楽しそうに枝を採集していました。
そうやって採った枝をある程度の長さにそろえ、畑の縁に刺しました。作業はこれだけ。
定着したらばしばし枝を切って、あまり太くならないように管理し、骨格を持続させられたらいいと願っています。
サツマイモ収穫(今年もまた彼らがやってきました!)
春先に植付けを行ったサツマイモを収穫しました。個人的にはもう少しあとでもいいのではないかと思いましたが、「周辺の畑でサツマイモ等がキジやタヌキに掘りここされてひどい被害にあっている。早く掘らなきゃだめだ」という実家の働きかけもあり、今回全部を掘り起こしました。
何分学生諸君の芋掘りは「小学生以来」という出来事ですので手元がおぼつかないのもしょうがないことでしょう。技術的アドバイスは実家のばあちゃんにお願いしました。
なにせ鍛え方が違います、70後半の人間とは思えぬ達者さでみんなに指導をしつつイモをほりあげていました。
このイモは日大の学際で売って、その売上金を藤沢市のみどり基金にいれて保全のアピールにするつもりでしたが・・・ 学生内の申請等の問題から「売る」ということが事前に申し出ないと難しいようなので、「みどり基金に寄付をしてくれた人にプレゼントする」ということにしようと思っています。自分たちの身体と知恵を使って得たお金を基金に入れて保全をうながすという方策は今後もどしどし続けていきたいと思っています。来年はしっかりと売りたいと思います。
サツマイモ畑にまたまたカメ
さて、この収穫の際に去年出会えた幸せにまたまた出会えました。
憶えていらっしゃる方もいるかしもですね、去年のイモ堀の際に見つけたクサガメ(たぶん)の孵化に今年も出会えたのです。
今回は卵から孵るその瞬間には立ち会えませんでしたが、カラはまだまだ残っていましたのでほんの最近孵化したものと考えられます。今回は6匹でした。
昨年と同じ時期に同じような畑で見つかったということは、産卵したカメ(母ガメ)はもしや同一個体なのではないでしょうか。偶然にサツマイモ畑をねらって産卵するということは考えにくい現象だと思うのです。
もしそうだとすれば来年も同じように畑にサツマイモを作り、同じような時期に(決して収穫はあせってはいけないですね)収穫すればもう一度小亀に会えるかもしれないですね。まさに畑が生き物の揺り篭であり、里山の自然がしっかりと残されている証拠にもなろうというものです。
あいや〜、感激ですなあ。
キイチゴ移植
今回のワークで食べられる草・木の手始めとして、キイチゴを移植しました。このキイチゴは谷戸に生えていたもので、下草刈り時に切ってしまったものを挿し木にしたり、アスファルト部分に根付いてしまっていたものを以前に移植しておいたものを戻したものです。
何分生命力の強いキイチゴですから、今後のワークでは剪定の対象になるものです。
早く食べた〜い!
畑をうなったよ(耕したよ)!
サツマイモを収穫した後の畑は・・ 当然耕すものです。それくらいはしっかりとしないと八城のお爺さんの信頼は勝ち取れないのです。
では始めましょう!
てな具合でこちらは考えていますが、学生にとっては耕すことは楽しいことのよう。機械を使えることが大きな要因であることは間違いないのでしょうが、とてもうれしいことです。
耕すことだって大切な経験ですよね。
今後はどんどんみんなで耕しましょう。
市借り上げ地の下草刈り
谷戸の奥の池のすぐ奥に休耕田がありますが、そこも市の借上げ地だそうです。今回その場所の下草刈りをしました。
もともと池に流れ込む水流が溜まっていた場所だけに足元はズブズブ。そこへきてガマやヨシが生えていて、なおかつミゾソバやツル(種は・・・お、思い出せない)がはびこっているので刈払を動かすだけでも一苦労。
なおかつ頼みの綱の刈払機も1台が調子悪く参加できなかったので2台で寂しく作業を続けることとあいなりました。本当にお疲れ様でした。
しかし、その甲斐あって草丈も短くなり来年の状態に期待が持てるようになりました。
ゴミ拾い
もう書くまでも無く毎回行っているゴミ拾い。しかしまあ、毎回毎回よく出てくるものですなあ
観察班も活動継続中
最近は植物をメインに観察を続けています。なにせ前回までに辻堂在住で植物誌調査会の会員の埜村さんが同行してくれていて、いろいろな種類の違いを教えてくださったので、いきおい観察に力が入っています。
しかし、しかし、「え〜っとこの仲間はどこかを見ると違いがわかったんだよね」という域をどうしても脱せずにいるメンバーは同定という行為!?決断!?が行いきれず、「ねねね、そうだよね」と時間がかかるのです。
で、確かさっきもあそこにいたよなあというペースです。
今回はいつもの観察コースを回ることなど到底出来ず、谷戸の底地周辺だけをかろうじて観察することができたにとどまりました。
とはいえ、今まで見えなかったものが見えてきているということでこれはこれで喜ぶべきことだを思っています。望むべくはみんなが卒業までにある程度の鑑定能力を保有することができることなのですがさてさてどうなりますことやら。(といいつつ私はこういった知能派の部隊には決していけないので人のことを言える立場には無い様にも思いますがね)
いうことで、今回の報告はこれ位にさせていただきます。