今回のワークは本来であれば「千年樹植樹」のために植樹場所である通称稲荷山の下草刈りや怪階段の軽整備を行う予定でした。
しかし、植樹場所に行く際に通していただいているお稲荷さまへの階段の通行をしないでほしいと市に所有者の方が申し入れをされました。以前に私たちの作業をご覧になり、私たちの作業方針にはとても理解をしめしてくださっていたので、今回の申し入れは私たちの落ち度が原因では無い様です。
とはいえ、その場所に入りたくとも入る場所が無いのであれば作業はできません。実はほんの少しだけ空きスペースがあり、急斜面をものともせずに登れば、そこから入れなくもないのですが、それではなんだか変です。まるで泥棒です。
そこで、急遽その場所でのワークは行えなくなったと判断。場所を変えることにしました。
ちなみに植樹祭のために市は業者に発注して新たに階段を例の空きスペースあたりにつくり、下草刈りを行ってくれるそうではあります。
さて、さて、そこで今回のワークはいつものとおり谷戸のワークとなりました。
まずは植物調査班報告
自慢にはなりませんが私たちの会は人使いが荒い団体です。平塚博物館の浜口さんや日本自然保護協会理事の金田さん、茅ヶ崎市の岸さん等々・・ ほかの団体からうらまれそうなくらいいろいろな方に自然の案内をしていただいてきました。
最近では辻堂にお住まいの植物誌調査会会員、埜村さんにたびたび植物の調査を教えていただいています。今回もご一緒していただきました。
この観察班は今や人気のコースです。なにせ日大のみんなは農学系だけに植物等を調べることはとても楽しく感じられるようです。(えらいですね!わたしなんては「調査」というだけでなんともはや一歩下がってしまいますものね。)
今回彼らの記録した映像には似たような植物で違う種類のものが写されています。
そこですこし皆さんにもおすそ分け。違いがわかりますか?
いままで同じとしか思っていなかった種類がどんどんと違って見えてきているようです。素晴らしいことです。願わくばその記憶が続きますように・・・!
水質調査班
こちらも恒例となっている水質調査です。こちらに関しても農学系の皆さんには実験と同じでワクワクする題材のようです。うれしい限りです。
まだ「谷戸の特徴」を捉えるまでのデータは集まっていないようですが、データを集積することにより道路計画への対応にも、今後の活動の対応にもなるのではないかと考えています。
問題点は、市の環境専門顧問の大谷さんから寄付をしていただいた試薬等が底をついてきたこと。自分たちの活動なので、自前で購入しようといろいろ調べたところ、調査の大変さが改めてわかりました。
どんなことかというと
1 パッチテストは精度が安定せず、よほどなれた人でなければ全然違う値を読み取ってしまう。
2 試薬が高い!そして古いものはつかいものにならない。
ということで、本当に私たちに必要なものは何かをもう一度考えてみようと思っています。
落ち葉かき
谷戸の畑を作り続けるためにはやはり肥料の確保も必要です。里山の肥料といえばやはり落ち葉で作った堆肥に限ります。
そこで今回は落ち葉を集めました。
といっても私たちの畑だけで落ち葉が全て揃うことにはなりません。やはり谷戸全体から分けていただくしかありません。問題を起こさないということも考えると・・・
公道部分の落ち葉をいただくのが一番無難な様です。
そこで今回は鎌倉市と市境にある尾根道かに続く舗装道からいただきました。
まだ本格的に落ちきっていないので分量的にはさほど集まったわけではありませんが、次回以降も集めることでそれなりの量を確保したいと考えています。
この落ち葉、子どもたちにとってはまたとない遊び場であった様です。頼んだわけでもないのに落ち葉の中に埋もれ、シャッターチャンスを与えてくれるというサービスまでしてくれました。
なんて、実は学生のみんなが始めたのを見て、子どもたちが遠くから走ってきて参加したものです。そして2回目の時は子どもたちが主流になって楽しんだのです。
子どもたちは本当に楽しいことに敏感ですね。
おとなの楽しみ!? Maki - Wari
谷戸の定番の一つは何といっても「蒔き割り」。今回も当然の様に次回分の蒔きを作りました。これって本当に楽しいんですよね。
私も今回はストレス発散のために蒔き割りをしましたよ。う〜ん、気持ちよかった!
ご苦労様でした!
追伸:植物調査時に見つけた看板です。元の木に紐が食い込みそうになっていたので、僭越ですが私たちが紐の交換をしました。
この手の看板は確かに有効なものですが、あまりその後の手入れをされないようです。着けたらその後も責任を持って対応して欲しいものです。そうそうちょくちょく交換が必要になるわけではないのですから。
よろしくおねがいします。市の職員の方。