相原農場より

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コラム・農場便り

ゆうきてつどう

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8月の野菜

 ・インゲン ・キュウリ ・ナス・ ピーマン ・玉ネギ ・ジャガイモ ・ミニトマト ・大玉トマト ・中玉トマト ・つる紫  ・バジル  ・エンサイ  ・モロヘイヤ ・パセリ ・長ネギ  

 梅雨明けの後、暑い日が続いています。 そろそろ一雨欲しいところです。
  でも、この時期に雨を期待するのは台風を受け入れなければなりません。厳しい選択です。山沿いでは夕立の可能性があるのでしょうが、平坦地ではそれも難しいことです。
  あとは自ら灌水するしかありませんが、ここまで暑いとそれもかえって逆効果になってしまう事もあります。つくづく難しい仕事です、農業というものは。

 今年はキュウリやピーマン、トマトなど夏野菜が具合が悪く、期待を裏切ってしまい申し訳ありません。田んぼの作業が思うようにいかなかったことが最も大きな原因です。6月1日の送水に田んぼの耕うんが間に合わず、その後の作業が全て狂ってしまいました。
 お天気のせい?と言えばそれまでですが、何か工夫は出来なかったのか、色々と考えてしまいます。実感した事は、畑と田んぼの両立は難しいということ。少ない面積であれば出来なくはありません。けれど今、耕作面積は、畑が約2ha、田んぼが約1,7haあります。正直、よくやっているなぁと思います。が、手がまわらなくなり、皆さんにご迷惑をかけてしまうのでは本末転倒です。反省しなければなりません。

 田んぼには時期があるので作付け期間は全ての面積作つけます。畑は、常に全ての面積を作つけるのではなく、休ませながら、順繰り作付けて行くということが、自分の考えでした。しかし、畑のその管理方法は思ったよりも、無駄なエネルギーがかかり、手間もかかることが分かってきました。目先を少し変える必要がありそうです。失敗は悲しく辛いことですが、その経験は一歩前進したことになると思います。

 後口のキュウリはもう少しで収穫が始まります。秋以降の野菜つくり向けて今は色々準備をしています。皆さんに満足して頂けるように頑張ります。

(2008年8月 相原成行 記)

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6月の野菜

・サニーレタス ・カブ ・ルッコラ ・春菊 ・ジャガイモ ・玉ネギ ・赤玉ネギ ・ナス ・キュウリ ・インゲン ・ピーマン

 お天気の話をすると決まって異常気象の事になってしまいます。
5月もそうでした。雨の多さです。例年、4月までは雨が多くても5月になると乾くのです。ですから、田んぼの耕うんが遅れていても、5月に一気に挽回できていました。


 それが今年は皆さんもご存じの通りのお天気です。田んぼがぬかるんで乾かず、耕うんできませんでした。こんな事は自分が農業を始めて一度もなかった経験です。
 それに加え、今年は地域の用排水組合(田んぼを耕作するために必要な水の管理を行う)があるのですが、それの副組合長になってしまい、自分のところの作業が大幅に遅れています。田んぼで言えば耕うんできず準備が不十分である事、畑で言えば、夏野菜の植え付けが遅れてしまい、苗が徒長して植え疲れをしていること。こうなると、収穫量はがた減りです。踏んだり蹴ったりとはこのことです。
 でも、もう腹をくくりました。田んぼは全部植わらなくても構わない!畑も出来る範囲で構わない!と。この経験は必ず来年に生きるはず!!と思っています。


 今年は田んぼも畑も作業をかなり端折っていますが、もちろんそのための工夫もしています。それが来年以降に生きてくると思うのです。例えば畑では、疎植が良いと思っていても、種蒔きや植え付けの時になると、ついつい畑がもったいなくなってしまい充分に出来ませんでした。
 でも今年は疎植にしなければその後の除草対策が出来ませんからやらざるを得ないのです。その結果うまくいけば、もうけものです。転んでもただでは起きませんよ!
 自然相手の仕事、予想外の事はいくらでも起こって当たり前。そう思って頑張ります。

(2008年6月 相原成行 記)

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5月の野菜

・レタス ・サニーレタス ・京菜 ・大根 ・葉大根 ・葉タマネギ ・小タマネギ ・二十日大根 ・人参ヌキナ ・絹サヤ ・スナックエンドウ

 今年の4月は雨が多く、農作業も遅れが目立ちます。特に田んぼの作業はかなり遅れています。水がたまってしまい耕運する事が出来ません。
  6月には水が来るので5月のうちに3回は耕耘しなくてはなりません。時間的に非常に厳しいです。水が引きやっと耕耘出来ると思ったらまた雨が降るというパターンがいままででした。
  5月はどのようになるのでしょうか?今から心配です。

 昨年に引き続き今年も湘南学園の5年生と田植えをする事になりました。
  相原農場では、小学生とは言えあくまでも「仕事」として田んぼに関わってもらう予定です。昨年もそうでした。楽しいだけの農作業を体験しても本当の農業の姿は見えてきません。厳しさと辛さも同時に体験してもらう事で、農業に深く関わってもらいたいのです。
  そのための準備は先生方と進めています。田植えを初めての出会いにするのではなく、まずは学校で有機農業、田んぼの事を伝える時間をもつ予定です。その後、田植え、田の草取り、稲刈り、餅つきと全部で5回触れ合う機会を作ってもらいました。
  生徒が108名、先生方と父兄を合わせると合計130名くらいの人が電車でやってきて、倉見駅から歩いて田んぼまでやってくるのです。これは先生方にとっても大変な事だと思います。その熱意に応えられるように相原農場としても精一杯準備をして受け入れたいと思います。

(2008年5月 相原成行 記)

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挿絵 'ゆうきてつどう’
有機農業は生産者と消費者が2本のレールの上に乗って走る鉄道のようだという思いをこめて
母が描きました。

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